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Aureilia
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登録日: 2026年3月17日
記事 (20)
2026年8月17日 ∙ 28 分
【 Tone 1.滋賀 にほの海 】Phrase.14 竹生島と富士山 ~ This muddy vesture of decay(この朽ちゆく泥の衣)~
☟ Amazon kindle unlimited 最新刊4巻 現像中 「歴史を見返すと、ベスビオ山も、いきなり噴火したんじゃないのよね。西暦62年に、その前身になるような大地震が起こってる。ポンペイを含むカンパニア地方一帯が壊滅的被害を負ったの。そう言えば、富士山がプリニー式噴火を起こした49日前には、東海・南海・東南海連動型と推定されてる超巨大地震の宝永地震が起きてる…。もしかして、それがプリニー式噴火の引き金になったんかな?」 「あぁ。その可能性は高いだろうな。プリニー式噴火ってのは、圧力の変化で起るんだよ」 「圧力変化?」 「巨大地震が起こると、地殻に溜まってた歪みが一気に解放されるだろ。そうすると、地下のマグマ溜まりを押さえつけてた岩盤の圧力が急激に下がるんだ。マグマってのは、プレートに沈み込んだ岩石が、海水や地下水を巻き込んで高圧と高熱でドロドロに溶けたものだ。それがみっちり詰まったマグマ溜まりで急に圧力が下がったら、水が気化して1000度近い超高圧ガスになって、粉砕された岩石と共に火口から吹き上がる。よく振ったシャンパンボトルのコルク栓を抜く時みたいにな」...
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2026年8月10日 ∙ 12 分
【 Tone 1.滋賀 にほの海 】Phrase.13 竹生島とベスビオ山 ~ This muddy vesture of decay(この朽ちゆく泥の衣)~
ミヤケ・イベント。 地球へ飛来した宇宙線が急増し、樹木の年輪に放射性炭素(炭素14)の急激な濃度増加として記録された、超巨大な太陽嵐(太陽フレア)の現象のことである。 2012年に、当時名古屋大学の宇宙地球環境研究所に所属していた三宅芙沙(みやけ ふさ)氏らの研究チームが、西暦774~775年の日本の杉の年輪で、炭素14濃度が急激に増加していることを発見したことに因んでいる。 774年は、現代の観測史上最大の太陽嵐(1859年のキャリントン・イベントなど)をはるかに上回る、人類の歴史上最大級の太陽気象災害が地球を襲った年である。もし同レベルのミヤケ・イベントが現代に直撃した場合、人工衛星の故障、大規模停電、無線通信の長期マヒなどが懸念されている。 2人は、竹生島の宝厳寺の奥にある鐘楼へ進みながら、話し込んでいた。 「聖武天皇や空海の時代と同じ天災が、現代に起こってる…? 確かに、数百年に一度のレベルの世界的パンデミック、千年に一度といわれた東日本大震災、御嶽山や口永良部島(くちのえらぶじま)の噴火が続いてるタイムラインは、1000年前と似てるわね」...
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2026年7月19日 ∙ 32 分
【 Tone 1.滋賀 にほの海 】Phrase.12 竹生島の神の門 ~ This muddy vesture of decay(この朽ちゆく泥の衣)~
「あ~、楽しかった! かわらけ投げやなんて、子供の頃以来やわ! 櫂さん、オリンピック選手くらい飛ばすんやもん、びっくりしたわ」 「あぁ、社長こそ。結構飛距離あったじゃねぇか…、あれ?」 「どしたの?」 岩肌を撮ろうと、愛機の『SIGMA sd Quattro H』の電源スイッチを入れた櫂の動きが、ピタリと止まる。 背面液晶のバッテリー残量表示が赤く点滅していた。 「……フル充電して、桟橋で数枚撮っただけなのに、もう0かよ。今日は嫌に減りが早いな」 櫂が予備バッテリーに交換している間に、佳帆は竹生島の観光案内パンフレットで縁起を読んでいた。 「へぇ、櫂さん、この場所が『仁王崎(におうざき)』って言うんは、東大寺を建てた僧・行基が、724年に聖武天皇の命を受けて仏教の守護神・仁王(四天王)をお祀りしたという伝説があるからなんやって。ある時聖武天皇の夢枕に天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)が立たれて、『琵琶湖に金泥(こんでい)に染まった清らかな島がある。そこは弁才天の聖地であるから、堂宇を建てて祀るべし』と告げられた…。行基は竹生島に渡って、自ら弁才天を彫ったとされてる。724年って...
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